【志まづ】 四季折々の食材と吉野葛を使った繊細な日本料理

2008年3月14日

とうとうオープンまで一週間をきりました。今回ご紹介するのは、日本料理 志まづです。

志まづ 葛料理

こちらは肩ひじはらずにいただける懐石料理、なかでも吉野本葛を使ったお料理が自慢なんですって。実は、日本料理 志まづ吉野本葛 黒川本家と同じ、奈良北にある宇陀のお店。ふれあい回廊「夢しるべ 風しるべ」の運営協力のきっかけは、コンセプトの「奈良の食と文化の発信」に共感するとともに、東大寺に近く、若草山の全景が見られるこのロケーションのよさに感動したからだそう。「若草山を間近で見られる場所はほかにもありますが、全体がきれいに見られるところはそうないですよ」と語る、島津 正典さん。そういえば尾田組旧社屋からの眺めは本当に絶景でした。

場所はその尾田組の歴史ある建物を改装した西の棟。その1階に吉野本葛 黒川本家が、2階には日本料理 志まづがオープンします。中は掘りごたつのある畳のお部屋と和風モダンでゆったりとしたテーブルスタイルの席、グループや大家族にうれしい個室もあります。(個室はぜひ予約をおすすめ!)

日本料理、懐石料理と聞くと、(ちょっと敷居が高いかな?)とか(お食事に時間がかかりそう?)と思われがちですが、観光で来られる方やファミリーの方にも、気軽に本物の美味しさを味わってもらえるよう配慮されているので大丈夫。
お昼は、茶粥のお膳をはじめセットメニュー(2000円~)が中心。
夜は、ミニ懐石4500円~、おすすめは1万円~。新鮮な大和野菜や大和肉鶏のお料理が並びます。アラカルトはその日によって旬のものを出すそう。奈良の地酒をはじめ奈良特産の梅酒や、焼酎もあります。21時(ラストオーダーは20時)までオープンしているのもうれしいですね。

さて、日本料理のルーツをさかのぼると、奈良時代にはすでに中国から伝わった料理法が日本の風土や産物と結びつき、やがて日本風の料理に変化していたそう。特に「国のまほろば」とうたわれた大和(奈良)は、全国から貢物や献上品が届けられていたのだとか。また時代を経て洗練された懐石料理は、新鮮な旬の食材と磨かれた調理の技、器や盛り付けもふくめ「おもてなしの心」をもって供される日本の素晴らしい食文化なんです。

☆大和の茶がゆ☆
文字通りお米を茶で炊いたかゆで、1200年前に始まった東大寺のお水取りの練行衆の食事として供されてきたそう。奈良では、今でも親しみを込めて「おかいさん」と呼ばれるほど日常的な一品で、さらっと炊きあげ、ねばりがないのが特徴です。

もうひとつ、皆さんにぜひ味わっていただきたいのが、老舗 黒川本家の吉野本葛を使ったお料理。以前もご紹介しましたが、なめらかで香りのよい本葛がいろんなお料理に生かされています。素材を上品に引き立てる葛は日本料理には欠かせません。

たとえば・・・
☆ 春のおすすめ、桜蒸し☆
道明寺粉(*1)と新鮮な鯛を桜の葉で包んで蒸した上に、とろりと銀あん(*2)をかけた一品。ほんのりピンク色で、淡白な鯛と桜の風味、そしてもっちりとした食感がたまりません。(写真でお見せできないのが残念です・・・)

☆ 四季の本葛豆腐☆
季節の素材と本葛100%をつかった葛豆腐。黒豆やとうもろこし、れんこんなど旬の素材をいかしていて、ひんやりつるり。なんともいえずあとを引くおいしさです。

☆ 和菓子、水菓子☆
懐石料理の最後に出るデザートにも本葛100%のくず菓子や奈良の果物が。おみやげのくずきりやくずまんじゅうは1階で買えます。

若草山を眺めながら、四季の美味しさを存分に味わってみてください。そうそう、ガラスの入った壁面に陽の光が入る時はとても美しいそうなので、タイミングよく見られたらラッキーかも♪

島津さん「奈良には美味しいものがたくさんあるので、ぜひ全国から来ていただいて、味わっていただきたいですね。ぜひ志まづにもお気軽にお立ち寄りください。スタッフ一同、心よりお待ちしています。」

(*1)道明寺粉:水洗いしたもち米を水に漬け、蒸した後乾燥させた保存食・糒(ほしい)。その糒を粗挽きしたもので大阪・藤井寺の道明寺で最初に作られたことに由来しています。関西では道明寺といえば桜餅を指すことが多いようです。
(*2)銀あん:冬瓜や蕪蒸しやまんじゅうのあんかけなど、葛あんを使った料理を、日本料理では 「吉野仕立て」とよびます。銀あんは”淡口醤油”で仕上げた透き通ったあんのこと。対して「べっ甲あん」は、”濃口醤油”などで仕上げた濃い色のあんを指します。

プロフィール


若宮 詩識

ふれあい回廊「夢しるべ 風しるべ」準備室の若宮です。
2008年2月20日~3月19日までの一ヶ月間、オープンまでの様子をお伝えさせていただきました。

カテゴリー

最新の記事

過去の記事一覧